孔子の言行を記録したと伝えられる『孔子家語』の中にある「芝蘭生於深林、非以無人而不芳」という教えがあります。芝蘭は人のいない谷間にあっても芳しい香りを放っている。徳のある人は逆境にあってなお節を高く持してくずれない。深い山の中で人知れず馥郁と香る蘭のように、たとえ無名であってもよい、また貧しくてもよい、心の正しい、暖かい人になってほしい。そして周りの人々の胸にさわやかな蘭の香りを吹き込むような人になってほしい。そのような願いを込めて、当初は生徒会を香蘭会といい、次いで同窓会を香蘭会と称して福岡高女以来、今日まで受け継がれてきたのです。
創立90周年誌 第22代校長 加峯靖久
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